麦ちゃん雑記

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Sharlock Homes: The Devil's Daughter 麦的ゲームレビュー

「ワトソンくん、この事件は僕にとって薬のようなものなんだよ。」

 

小学生の頃、先生の話になんて全く耳を貸さずにシャーロック・ホームズシリーズを読み漁っていた。

現代の探偵ものの礎ともなったこのシリーズを愛する人は多く、またその世界に浸っていた人も多いはずだ。

そんなシャーロック・ホームズをゲーム化したのがこの「Sharlock Homes: The Devil's Daughter」である

store.steampowered.com

開発は同シリーズを開発しているFrogware、パブリッシュはBigben Intaractive。Steamにて4980円で販売中(2018年2月現在)。

クリア時間は6時間程度。

 

シャーロック・ホームズの世界観を忠実に再現したこのゲームでは、プレイヤーがホームズとなってオムニバス形式で語られる事件を解き明かしていくのだが、特筆すべきは驚嘆するほど作り込まれたホームズの自室やベイカーストリート、ロンドンの町並みだろう

特にホームズの自室は、ロバートダウニーJrが演じたシャーロック・ホームズシリーズで見た光景をそのままゲームの中に落とし込んだような出来栄えで、リアリティがものすごい。

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また、ロンドンの町並みや途中で出てくる各ロケーションはグラフィックの作り込みもさることながら、これが当時のロンドンです!と言っても過言ではないような雰囲気を感じ取れる。

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ホームズは各話で起こる殺人事件を解決するよう求められるのだが、事件に関わりのある人間を観察することで人物像を完成させたり、手紙などに出てくる住所を実際のマップ上で発見したりするなど、ホームズをロールプレイする事が可能だ。

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基本的には証拠品や目撃者はインタラクトする事が可能で、しっかりとフラグを立てていかないとストーリーは進まない。

一応目標はケースブックを開くことによって表示されるので迷うことは少なかった。

 

加えて、このゲームではホームズ=プレイヤーが事件の顛末を決めることができる。ある程度までストーリーをすすめると、犯人を逮捕する、もしくは赦すという選択を迫られるのだ。

このあたりはゲームがゲームであるがゆえの特徴をうまく取り込んでいたように思う。

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欠点を上げるとするならば、まずこのゲーム、アクションの9割はQTEによって構成されているというところだ。

選択を間違えると直前からQTEをやり直しさせられる様は、まるでループものの世界に入り込んでしまったかのようだった。

 

また、パズル要素も多いのだが「面倒くさい人は飛ばしてくださいね」とでもいわんばかりにパズル要素をスキップできる仕様が実装されており、いまいちパズルを解いてストーリーを進めるといったインセンティブに欠けてしまっている。

また、パズルの種類はそこそこ多いものの後半になってくると、「あ、このパズルさっきやった。」であるとか、「このパズル、いる?」といった気持ちが強くなってきてしまったのは否めない。

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(わざわざこのようなQTEを加えるのはかえってゲームのテンポを悪くしている気がする。)

 

また、ストーリー自体も結末は全くドラマチックであるといったことはなく、割りと淡々と終わってしまうのでカタルシスに欠ける

名探偵コナンでよく見る、「あいつが...あいつが悪いんだ...(涙声)

」という展開よりも、「お前は報いを受けるぞ!」と言われるような展開のほうが多く、またその伏線が後で効いてくるということはない。

 

 

概して言えば、本の中で想像したベーカー街、ロンドンを散策するにはうってつけだが、そこ以外に期待はしないほうがいいゲームだろう。