総括!2019麦的ゲームオブザイヤー!
年の瀬ですね。この年の瀬にダイエットを始めてしまいました。多分続きません。
麦人です。2019年もうすぐ終わりということで、今年の個人的ゲームオブザイヤーをランキング形式で発表したいと思います。これを負えないと年が越せない!
2019年のGOTYは「SEKIRO」でしたね。2018年は「GoW」「レッドデッドリデンプション2」という10年に1本レベルの大作のぶつかり合いでしたが、今年はもう少し小粒なタイトルの総力戦、という感じがしました。
ここでは2019年に発売されたタイトルではなく、2019年に筆者がプレイしたタイトルかつ完全に自分好みで評価を決めているので、そこのところはご容赦ください。
ちなみに12/27日時点で2019年内にクリアしたゲームの本数は48本でした。
昨年の80本に比べると消化率40%ダウンです。やはり社会人になると時間が取れないですね…厳しい…
では、早速ランキングの方に行ってみましょう!
10位
Orwell
リリース日:2016年10月28日
開発:Osmotic Studios
近い未来、テロや犯罪を防ぐためにあらゆる個人情報に政府機関がアクセスできるとしたら…
そんな「ジョージ・オーウェル」の小説、「1984」から着想を得たテキストアドベンチャーゲーム、「Orwell」は最高にスリリングな体験を提供してくれた。
このゲームではプレイヤーは個人情報監視ソフト、「Orwell」でテロを未然に防ぐ役割を与えられる。Orwellを使用することで一個人の交友関係、メールの履歴、はたまたリアルタイムでの電話の盗聴もできてしまうのだ。
ある広場で爆弾が爆発し、監視社会に反抗する勢力の存在が浮き彫りになるところからストーリーは始まるのだが、テキストを読み進るだけのゲーム性に音楽や演出などが相まってまるでリアルタイムに事件が発生しているような感覚に陥るゲームプレイは素晴らしい以外の何物でもない。
物語の起伏にも富んでいて、誰が犯人なのか、誰を捕まえればいいのか、謎が謎を呼ぶ形となっている。実際に自分が犯人だと判断した人間が誤認逮捕される要素もあり、自分の決断の重さに責任を取らなくてはならないシステムは素晴らしい。
誰が誰を監視しているのか、果たして自分は監視している側なのか…
日本語翻訳はまだなされていない(と思う)ので、英語が堪能であればプレイしてみるのはどうだろうか。
9位
Blair Witch
リリース日:2019年8月30日
開発:Bloober Team
伝説的なホラー映画とまで言われた「ブレアウィッチプロジェクト」をゲーム化したのが本作。2019年のE3にて発表がなされた2ヶ月後での発売になった。
映画の主人公同様、森を探索していくゲームなのだがまずグラフィックがすごい。
森という舞台で昼と夜の雰囲気の違いをここまで丁寧に作り込んでいるゲームはなかなかないだろう。
また、主人公が狂気に落ちていく様もホラー要素と相まってうまく演出できている。
出口の見えない森、不可解な出来事、度々目撃する魔女の印…
このような極限状態において、自らの過ちと向き合う主人公には同情せざるを得ない。
様々なアートスタイルで恐怖演出を仕掛けてくるBloober Teamは、現在最高峰のホラースタジオの一つと言ってもよいだろう。
さらに、このゲームを語る上で欠かせないのが「犬」である。これが本当にかわいい。
ゲームの最初からほぼ最後までついてきてくれる上に、捜し物を手伝ってくれたり撫でさせてくれたりする。唯一の癒やし要素なのだが、そうであるがゆえに後半辛いことになる。
8位
ASTRO BOT: RESCUE MISSION
リリース日:2018年10月8日
PSVRを購入して初めてプレイしたのが本作。
VRといえば一人称視点で周りを見渡せる、とおもっていたのだが、その概念を見事にぶち壊してくれました。
ゲーム自体は普通の(とはいっても相当よくできているのだが)プラットフォームをVR化したもの。ただし、砲弾が目の前まで迫ってきたり、ネバネバ攻撃で目の前が画面で埋め尽くされたりとVRならではの要素への並々ならぬこだわりを感じることができた。
また、現実世界のコントローラーがゲーム世界とリンクしている点も革新的だった。コントローラーに装着できるガジェットを操作する爽快感は他のゲームではなかなかない。
そしてここが一番の魅力なのだが、なんといってもアストロたちが可愛い!!!
近づくとどこからともなくか弱い声で「ヘルプミー!」と言ってくるのでついつい探してしまう。一番のお気に入りは砂に埋まってるアストロと失恋して花を数えているアストロでした。
7位
Wandersong
リリース日:2018年9月28日
開発:Greg Lobanov
ヒーローになって世界を救うお話はたくさんある。アベンジャーズだって、アンパンマンだって、みんな世界を救う主人公だ。
でも、ヒーローじゃないと世界を救えないの?
Wandersongは壊れかけている世界を歌で救う少年の物語だ。ある日精霊から壊れかけている世界を救うよう言われる主人公。ただし自分の取り柄といえば歌がうまいことだけ。そんな彼が世界を救うたびに出るのだが…
誰だって自分が特別だと思う時がある。自分がこの世界の主人公なのだと。
そしていつの日か自分は凡夫であるということに気づくのだ。でも、そんな平凡な自分にだってなにかできることがあるはず。自分の信念さえ貫いていれば。
皮肉屋な魔女のミリアムを始め、個性的なキャラクターとユーモラスな世界のなかで自分を見つめ、成長していくストーリーは今年プレイしたゲームの中でも自分の心に響いた。そしてなにより、歌をテーマにしているだけあって音楽がいい!
ゲームプレイが終わる頃にはこのゲームのキャラクターが大好きになってる、そんなゲームです。
6位
十三機兵防衛圏
リリース日:2019年11月28日
13人の高校生を主人公とした群像劇。機兵に乗って戦う彼/彼女らの運命は…
過去に何が起こったかを追体験するアドベンチャーパートの「追想編」と、現在の戦闘をタワーディフェンスのゲーム性で攻略する「崩壊編」、そして今まで判明した謎をまとめた「究明編」の3パートによって成り立っている本作は、さまざまなSFから影響をうけつつもダイナミックな物語と演出でプレイヤーを惹きつける一作となっている。
筆者はテキスト主体のアドベンチャーゲームはテンポの悪さにプレイするのが辛くなる時があるのだが、本作の「追想編」は10分~20分ほどのパートごとに分割されており苦ではなかった。また、それぞれのパートのラストにいわゆる「引き」のシーンが必ず有り、ドンデン返しの連続であったため非常に楽しめた。
「崩壊編」のタワーディフェンスバトルは最初はおまけ程度とおもっていたのだが、飛行タイプの敵が出てきたり超大型の敵が出てきたりなど、ちゃんと考えないとクリアできないような仕組みになっている。そしてなにより中盤にでてくるロボットもののお約束とも言える演出が最高だった。みんな、渚のバカンス聞いてくれよな。
(大量の敵を倒したときに発生する処理落ちも気持ちいい。PS4が心配になった。)
語り始めれば語りたいことは多いのだが、ネタバレしてしまうためここらへんにしておこう。
>>>少し長くなったので後半に続く!